カネを借りる方が悪いならば貸す方も悪い? |
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| よくテレビドラマやニュース番組などで、怖いお兄さんたちが家に押しかけ、“テメー、貸したカネ、いつ返すんだぁ〜”などとやっているのを目にします。あんなのが家まで来られて、自分の家族にまで、あんな態度でやられたら実際に困ってしまいます。 カネを借りた方が悪い、なんて言う人もおります。ほんとにそうでしょうか。あれじゃ、まるで犯罪者扱いじゃないですか。カネを借りると、それが返せなくなると、人は人ではなくなってしまうのでしょうか。法治国家であるはずの日本の国で、人の尊厳をまったく無視するような態度や暴言が許されるはずがありません。 ぼくの知り合いの友人に、出版社をやっていて失敗した人間がおります。最初は景気もまずまず良かったため、仕事は順調だったそうです。ところが、この不景気です。あえなく、会社を閉鎖する羽目になってしまいました。そこまでは仕方ないというところでしょうけど、借金が残ってしまった。その金額も数億とのこと。 でもその社長は、決してめげたりしませんでした。数億の借金を抱えたまま、今出来る仕事を探し働きました。そして、毎月必ず、たとえわずか1万円でも債権者へと届にいったそうです。そうして月日が流れ、数年たったころ、その元社長が債権者へとカネの返済にと行ったところ、一遍の紙切れを渡されたそうです。 その紙に書いてあった文字は、なんと「完済」との文字であったそうです。実際のところは、まだ何億ものカネがそのまま借金として残っていたのです。それでも、債務者いわく、“あなたの誠意は、よくわかった。もう、返済はよろしい”とのことでした。 誰だって、この人生の中で、さまざまな状況にめぐり合います。それが、借金である場合だってきっとあることでしょう。カネを借りるのが悪いというなら、そのカネを貸すほうがもっと悪いのではないでしょか。 どのような場合でも、今の日本において、その人権が無視されるような行いはあってはならないことです。債務の整理は当然として、その義務を果たすのは、約束事です。しかし、だからといって、カネを借りたから人権まで無くしてしまったわけではありません。 |